今日は楽しい雛祭り♪

平安時代の雅の世界を思い起こさせる雛人形。繊細で華やかな色彩や形はまさに伝統美と呼ぶにふさわしいものですね。

菱餅にひなあられ、そしてお屠蘇を飲んでちらしずしをいただいて・・・と食べることばかりがメインになっていますが、雛祭りはどうやって始まったのでしょうか?

✿雛祭りの由来は、諸説あるようですが、

奈良時代「流し雛」(病気など災いから身を守るために、紙や草木などで人の形(ひとがた)を作り、これで体を撫でて病気や災いを移し、川に流す儀式)という風習がありました。「流し雛」の行事は今でも受け継がれています。

また、平安時代の宮中では紙で作った人形(ひいな人形)で遊ぶ「ひいな遊び」がありました。これが「お雛様」の原型となったと言われています。

こうして女の子が生まれると厄除けのためにひな人形を飾るようになったそうです。

✿雛祭りの日が、「桃の節句」「上巳の節句」(じょうしのせっく)とも呼ばれているのは?

節句は中国から伝わったもので、季節の節目で奇数が重なる日に、無病息災、豊作、子孫繁栄などを願い、お供え物をして邪気を祓ったそうです。江戸時代に幕府がその5節句を祝日として定め特別な日としてお祝いする習慣となったそうです。

  • 1月7日…人日(じんじつ)の節句、和名:七草の節句
  • 3月3日…上巳(じょうし)の節句、和名:桃の節句
  • 5月5日…端午(たんご)の節句、和名:菖蒲の節句
  • 7月7日…七夕(しちせき)の節句、和名:七夕(たなばた)
  • 9月9日…重陽(ちょうよう)の節句、和名:菊の節句      ※1月1日は別格の日なのでこれには含まれていません。

また、桃の花が咲く時期は旧暦の3月3日頃で、桃は昔から邪気を祓うとして、縁起の良い木として神事でもよく使われてきました。そのことから桃が飾られるようになりました。