皮膚のかゆみと乾燥

乾燥による皮膚へのダメージ

冬が近づくにつれ空気の乾燥が増してきます。毎年皮膚の乾燥によるかゆみや湿疹、蕁麻疹などで悩まされている人にとっては少し憂鬱な時期がやってきます。

皮膚の表面には皮脂膜がありその下には角質層があります。空気の乾燥に伴い皮膚表面の水分がどんどん蒸発していくと、皮脂膜が壊れて皮膚に含まれている水分が失われていきます。その影響で角質層の働きも弱り水分を保てなくなり肌が乾燥してしまうのです。乾燥が酷い状態の肌は、ほこりや冷気などの外部からの刺激に敏感に反応して痒みを引き起こしてしまいます。乾燥や痒みから肌を守るためには肌を清潔にすることと保湿が大切になります。

皮膚の乾燥は「血(けつ)」「水(すい)」の異常

我慢のできない痒みは、とても辛いものです。思わず肌をかきむしってしまい,掻いた部位が傷つきさらに肌の状態が悪化してしまいます。不快な状態が続くとイライラして精神面にも影響を及ぼすことがあります。

東洋医学では、皮膚の乾燥は「血虚(けっきょ)血の不足や「水毒(すいどく)水の不調が原因と考えられています。鍼灸治療では、「血」「水」の巡りを正常にして栄養を身体の隅々まで運び、代謝を活性化させ、乾燥による様々なトラブルを改善していきます。お顔の肌トラブルも同時に治療ができますのでご相談ください。