乾燥の季節は肺に潤いを

冬に向けて身体を整える時期です

今日は二十四節気の「霜降(そうこう)」。秋も深まり、風が一層冷たく感じられ、地域によっては霜が降りる頃です。街路樹などの木々が色づき始め紅葉の美しい季節がやってきます。空気が澄んで気持ちの良い過ごしやすい頃ですが、身体が健康な状態でないと、下がっていく気温や湿度に身体が追い付いていけずに体調を崩すことがあります。呼吸器官に大きな影響がある秋は、乾燥がもたらす燥邪(そうじゃ)に侵入されないために体調を整えておきましょう。

肺を潤す白い旬の食材

この季節、食品売り場に並ぶ白い食材と言えば、白菜、レンコン、大根、かぶ、長ネギ、百合根、山芋、梨、銀杏、豆腐、お米、白身魚、鶏肉・・・これらの食材は、肺を潤す作用があります。旬の野菜は、身体に優しく美味しい食材ばかりです。是非、献立には旬のものをたくさん取り入れましょう。また、温かい食べ物は湯気が立つので加湿効果もあります。旬の具材を使った鍋物は簡単で美味しくいただけますので、作ってみたい料理の一つですね。

白い食材と同様に、蜂蜜も欠かすことができない食材です。肺を潤すだけでなく皮膚や腸も潤す効果があり、肌荒れや便秘改善に役立ちます。

呼吸器系の不調を鍼灸で改善する

体内のが通る道を「経絡(けいらく)」と言います。この経絡上にあるのが「経穴(けいけつ)」=「ツボ」です。このツボを鍼や灸で刺激すると、その刺激が経絡に伝わり、滞っていた気(き)血(けつ)を動かし身体全体に巡らせます。気血水が順調に流れるようになることで、弱っていた肺が元気になり正常な働きが戻ってきます。