「ふはりお灸講座」よもぎのパワーを再確認
今日はお灸で使うもぐさの原料である「よもぎ」の強力なパワーについてご案内します。
食用としてのよもぎの旬はちょうど今頃になります。この時期だけでなく公園の隅っこや道ばたでいつでも目にすることができるよもぎ。見かけは平凡な野草ですが、実は「ハーブの女王」と呼ばれるほどの薬効があるのです。
昔の人々は、ヨモギの繁殖力が強いことに注目をし、よもぎを生活に取り入れ効能を確かめ伝えてきました。その効能については、飲んでよし、付けてよし、浸ってよし、嗅いでよし、燃やしてよしと言われるほどの驚異のパワーがあります。
一般的には、切り傷やアトピーに効果がある薬草といわれていますが、それだけでなく栄養価も大変高く、食物繊維はほうれん草の10倍も含まれているそうです。
また、クロロフィル(葉緑素)が豊富に含まれていてがん細胞やウイルスを阻止したり、血中コレステロールを低下させる働きがあります。さらに、体内の老廃物や余分な物質を体外に排出する働きがあるので、血液をサラサラにしたり、血行を促進して冷え性や高血圧、さらに糖尿病、リウマチなどの症状の改善にも期待できるそうです。
この他、カリウム、カルシウム、鉄分、ビタミン類など優れた栄養素が豊富に含まれています。豊富な鉄分は貧血改善に効果があるそうです。参考:ヨモギ研究所から抜粋
よもぎを使ったものでは、入浴剤や、お茶、草餅などをよく目にします。そしてご存知のようにお灸もよもぎから作られています。
お灸の原料となるもぐさは、よもぎを乾燥させて作ります。熱でツボを温めるこの治療法は、日本人の体質に合っていることもあり、長きにわたって人々の生活に密着してきました。時間的にも精神的にもゆったりとした治療法です。
忙しい現代社会の中では、立ち止まる時間が必要なお灸タイムですが、自分の身体を見つめ直す良い時間を与えてくれます。
今日は,太渓(たいけい)のツボへお灸を。エネルギーを全身に送ります。冷えや頭痛、めまい、不眠、月経痛、イライラなどに効果が期待できます。
内側のくるぶしの頂点(最も高いところ)とアキレス腱の間のくぼみにあります。指で触ると冷たい感触があります。
一週間、元気に過ごしたいですね。