冬の関節痛

冷えから関節痛に

寒くなると関節が痛むという方は多くいらっしゃいます。原因は様々ですが、最も多く考えられるのは寒さによる冷えです。冷えで血行不良になると血の流れが滞り、軟骨などにも栄養が行き届かなくなります。また、血が停滞すると筋肉が硬くなるため、よく使う関節の周りにいつも以上に負担がかかるようになります。このように冷えは関節痛の大きな要因の一つなのです。

その中で、肘、膝、指などに痛みを感じる関節痛は、長時間同じ姿勢でいた時や、朝起きた時に多いといわれています。時には、痛みだけでなく、関節の動きにくさ、腫れや炎症を伴うこともあります。

血の巡りを促す

入浴で全身を温めると停滞していた血が全身を巡るようになります。また、軽い筋肉トレーニングを日常的に行うことで、筋力アップが図れます。筋力がアップすると筋肉が熱を生み出し身体の冷えを緩和してくれます。筋肉トレーニングはちょっと・・・という方は軽いストレッチから始めてみましょう。そして、トレーニングやストレッチを行うときには、身体を冷やさない環境で行うようにしましょう。

関節痛は、病気が隠れている場合もあります。おかしいと思ったらまずは医療機関での受診をお勧めします。そして、身体の冷えが原因の関節痛であれば、鍼灸治療をお試しください。ツボの刺激により停滞していた血を身体全体に巡らせて身体を温め、痛みを緩和する効果が期待できます。