「冷え」を我慢しない

女性に多い「冷え症」

今日は「立春」。暦の上では春の始まりですが、実際には、2月は一年で最も寒くなります。冷え症の人には特に辛い時期になります。

女性ばかり何故冷えるのでしょう。手足が冷たい、下半身だけ冷える、身体が温まらない、月経痛が辛い・・・等、冷えの悩みを抱えながらも、ほとんどの方が、体質だから仕方がないと我慢しているのではないでしょうか?

女性に冷え性が多いのは、前回お話をした寒暖差などの外的要因に加えて、ダイエットやその他の原因で食生活が偏ったり、月経などで貧血気味の人が多いことなど、女性ホルモンの乱れから自律神経が正常に働かなくなり、冷えを引き起こすのです。ただ、最近では男性にも、食生活の偏り、ストレスなどが原因で冷え症が増えているようです。

その不調は冷えが原因?

東洋医学での「冷え症」は、「気」「血」「水」のバランスが崩れることによって起こるといわれています。

気虚(エネルギー)が不足していて熱を生産できない状態。風邪をひきやすい、寒がり、倦怠感、食欲不振、汗っかきなど

瘀血の流れが滞り身体中に熱が運ばれにくい状態。月経痛、頭痛、肩こり、便秘、肌荒れ、顔色の悪さなど

水毒の過不足や停滞が原因で水のたまっているところが冷えている状態。頭痛、浮腫み、耳鳴り、めまい、頻尿のどの渇きなど

どの症状も女性にはありがちな症状です。そのため、積極的に治療をしないという選択をしている方が多いようです。

冷えは万病の元

いつものことだからと諦めて「冷え」をそのままにしておくと上記のような不調が表れ、気持ちまで沈みがちになってしまいます。東洋医学では冷えの症状を「冷え症」と言い「未病」として治療を行っています。病気を引き起こす元となる未病は、身体のバランスが崩れていることから起こります。未病の治療は、病気の予防と考えて改善するよう心がけましょう。あまり深刻でない症状の場合は、睡眠・食事・運動という養生で気血水のバランスが整い体調が改善されることもあります。

自律神経を整える鍼灸

冷え症は、身体の体温調節をする自律神経を整えることで改善されます。皆様ご存知のように、鍼灸施術は自律神経を整える効果に優れています。鍼灸施術の効果で停滞していた「気」「血」「水」が身体中に巡るようになると、身体中の機能が正常に働くようになります。自律神経の働きも正常に戻り、身体が温まり不調が改善されます。

また、冷えの改善は、気になるお肌の状態を改善します。肌が明るくなりハリも取り戻せます。身体の機能が正常に働くと肌のトラブルも改善されるのです。お肌の状態がよくなると気持ちも明るくなります。

お肌の状態が気になる方は、美顔鍼を施術メニューの中に組み込むことも可能です。遠慮なくお申し出ください。