春の不調は自律神経の乱れから
春は「肝」との関係が深い季節です
東洋医学では、「気」「血」「水」などの身体に必要なものを作り、貯蔵する働きのあるものを「五臓(ごぞう)」と呼びます。 「肝(かん)」「心(しん)」「脾(ひ)」「肺(はい)」「腎 (じん)」を「五臓」といい、このうちの「肝」は春に深いかかわりがあるといわれています。
「肝」には大きな二つの機能があります。一つは、「気」を全身に巡らせ、自律神経をコントロールして各機能を円滑に働かせる作用。もう一つは、「血」を貯蔵し、身体に流れる量を調節し全身に栄養を運ぶ役割があります。
この時期、三寒四温の言葉通りに寒暖差の大きな日が続きます。また、高気圧と低気圧が交互にやってくる気圧の変動もあり、自律神経のバランスを崩しやすくなります。身体が寒暖差などに対応するため自律神経の一つである交感神経を優位に働かせ、副交感神経とのバランスに乱れが生じてしまうのです。バランスが崩れたことにより、身体の「気」=エネルギーの消費が増え、疲れやだるさを感じるようになるのです。
人の身体は、ある程度の外的環境には耐えられるのですが、生活のリズムが乱れていると自律神経のバランスも乱れやすくなり不調に陥ってしまうことになります。
こんな症状、思い当たりませんか
めまい・のぼせ・耳鳴り・手足の冷え・肩こり・頭痛・イライラ・疲れ・だるさ・皮膚の乾燥・髪のパサつき・爪が割れやすい・目の乾き・不眠症・こむら返り・手足のしびれ・月経不順・アレルギー症状
肝は自律神経の働きを調整しているためストレスの影響を最も受けやすいのです。そのため心の不調も表れやすくなります。
本格的な春になり天気が安定してくると身体も心も落ち着いてくるのでしょうが、 身体が元気でないと春を楽しむこともできなくなります 。そして、日々、身体の不調を感じているとストレスを増加させることになってしまいます。
こんな時は、鍼灸治療を受けてみる。
軽い運動や十分な睡眠をとることで、不調が改善されることもありますが、すぐにでも不快な症状を何とかしたいという方には、鍼灸治療がお勧めです。
鍼灸は自律神経を整えて「気」「血」「水」の働きを正常に戻します。効き目に即効性がありますので、不調を抱えていらっしゃる方は是非お試しください。
ご予約をお待ちしています。