「健康」なときは「気」・「血」・「水」がバランスよく作用しています。
今回は「血」の不調です
東洋医学では、身体と心の状態を把握するものとして「気」「血」「水」があります。
それぞれの不調はお互いに影響を与え合うので、全てがバランスよく働いていないと健康とは呼べないのです。
前回は、気の不調についてお伝えしましたので、今回は「血」の不調を。
ご存知のように「血」が引き起こす体調不良は女性と大きな関わりを持っています。
多くの女性が経験したことのある「貧血」は、血の不足が引き起こします。
また「血」の流れの停滞も身体に影響を及ぼし体調不良を引き起こしてしまいます。
血の不足「血虚」(けっきょ)
「血虚」(けっきょ)は血が不足している状態です。また、量が足りていてもうまく働いていない場合があります。
女性は生理があるためどうしても血が不足しがちです。
他にも食生活の乱れや睡眠不足が原因となって血虚が引き起こされます。
立ちくらみ、全身のだるさ、動悸、首・肩の凝り、手足のしびれ、肌の乾燥、爪の割れ、髪がパサパサ、目がかすむ、月経不順などの症状が現れます。
十分な睡眠と休息を摂るように心がけましょう。
血の停滞「瘀血」(おけつ)
血は十分に足りているのに巡りが悪い状態を「瘀血」おけつといいます。
顔色や唇の色の悪さ、冷え、背中・腰の張りや痛み、肌のくすみ、しみ・ソバカス、傷跡が残りやすい、月経痛などの症状が現れます。
「瘀血」の原因は冷えやストレス、運動不足など現代人の生活の中に沢山あります。
このようなことは、誰もが影響を受けていそうですね。
適度な運動は、ストレスの発散に加えて血行を促すので冷え対策にも効果があります。
医療機関を受診する選択も
忙しいとなかなか病院へ行く時間を作れませんが、
気になる症状が続くときは、なにか病気が潜んでいる場合もあります。
そのような時は我慢をしないで、一度医療機関を受診されることをおすすめします。
病気でない体調不良は鍼灸院へ
病気でないのに体調不良が続くという方は
その不調に鍼灸施術が効果的なことがあります。
初めての方にも安心して施術を受けていただけるように
問診の時間をいただいています。
わからないことや不安なことは鍼灸師にご相談ください。