「ふはりお灸講座」暑い夏の盛りに現れる暑邪(しょじゃ)
気候の変化による体調不良
東洋医学では、病気を引き起こす原因を病因といいます。そのうち環境的な病因(自然界に生じる気候の変化)を外因と呼びます。
一年の気候の変化は風(ふう)・寒(かん)・暑(しょ)・湿(しつ)・燥(そう)・火(か)6つに分類され、これを六気(ろっき)といいます。
気候の変化が正常な場合は、六気は6種類の気候の変化として人に作用し、身体の働きを活発にします。
ところが、気候の変化が異常な場合や、人の免疫力が著しく低下した場合には、六気は人にとって外因化し
六邪(ろくじゃ)【=六淫ろくいん】➡風邪(ふうじゃ)・寒邪(かんじゃ)・暑邪(しょじゃ)・湿邪(しつじゃ)・燥邪(そうじゃ)・火邪(かじゃ)に変化します。
六邪は身体に作用し病気を引き起こす要因となります。(参照:気候の変化が体調不良を引き起こします)
夏の盛りのみに現れる「暑邪」(しょじゃ)熱中症に注意😓
「暑邪」は熱の邪気で主に上半身に症状が出やすくなります。熱中症も暑邪が原因で起こります。
●身体に熱がこもって発散できなくなると、高熱、顔が赤くなる、多汗、のどの渇きなどが現れます。
●汗を大量にかくと体内の水分が失われてしまい動悸やめまいも
●水分と同時に「気」(エネルギー)も失われてしまうので、倦怠感や息切れが・・・心臓に大きな負担がかかります。
これらの症状が酷くなると意識を失い重病化することがあります。
おかしいと思ったら無理をしないで医療機関を受診しましょう。
暑邪に湿邪(しつじゃ)が加わると 夏バテに😓
暑邪の症状に、水の巡りが滞る湿邪が加わると
●疲れ・倦怠感・ムクミ・下痢・食欲不振、吐き気、夏痩せなどの不調が現れます。
身体の中の抵抗力(正気=せいき)が強いと六邪を撥ね退けることができます。
毎日の養生で抵抗力を養いましょう。
夏の養生法
・暑い中、外で長時間過ごさない。
・適度な汗をかいて、身体の熱を発散させる。
・冷房に頼りすぎない。
・適度な水分補給をする。
・冷たいものを控えて胃腸の調子を整える。
これからの暑い夏、身体を労わって元気に過ごしたいですね。
身体にエネルギーを与える
毎日元気に生活されている方も、夏バテ気味の方も
足三里(あしさんり)へのお灸で身体にエネルギーを与えましょう!
ひざのお皿の下、外側のくぼみから指4本分下がったところで押すと圧痛があります。
身体の自然治癒力を高め、胃腸の働きを整えます。
頭痛、肩こり、冷え症、むくみ、アレルギーなど全身の症状に効果があります。