「ふはりお灸講座」冷房による冷えをそのままにしないで
気象庁から出される今日の東京の熱中症情報は「危険」(@_@)。これは5段階の最も高い5のレベルです。
「危険」のマーク。
今日もエアコンと水分補給は欠かせないですね。どちらも上手に活用して熱中症対策をしましょう。
このように近年の気温上昇によって夏場の冷房は生活になくてはならないものとなっています。
が、過度な冷房の使用で体調を崩す方が増えています。それが、冷房による夏の冷えです。この夏場の冷えが秋や冬まで体調不良を引きずってしまうことがあるのです。(参照:エアコンを上手に使う)
冷房による体調不良の原因は
自律神経の乱れが体調不良を招きます。
人の身体は常に一定の体温に保たれています。
激しい運動をしたときに体内に熱が発生しても汗をかくことによって体温を下げて調整をします。
しかし、一日中エアコンの効いた室内にいると汗をかくことはないまま身体の熱は奪われていきます。
この時、自律神経が働いて、身体の熱が奪われないように身体を守ります。血流の量を減らし、同時に汗線も収縮させて汗が出ないように調節するのです。
身体がこのような状態の時に、猛暑の外へ出ていくと、今度は急激に血流を拡げ汗腺を開いて汗を出そうとします。
この急激な温度差の繰り返しで自律神経が乱れ身体の中の様々な調節ができなくなります。
そのうち汗腺は衰えて汗をかかなくなってしまいます。汗をかかないと体内に老廃物が溜まり、だるさや疲れやすさ等、体調不良にかかってしまうのです。
さらに冷えた身体では血流が滞り胃腸や心臓の働きも乱れることから様々な体調不良の症状が現れるのです。
こんな症状はありませんか
・手足がだるい
・身体がだるい・疲れやすい
・肩こり
・頭痛
・イライラする
・食欲がない
・肌荒れ
何年もこのような症状でお悩みの方も多いのですが、気が付いていない方もこのような症状が見られたら、冷房の冷えによる体調不良を疑ってみましょう。
また、冷えをそのままにしておくと不妊の原因になることもあります。妊活中の方は十分気を付けましょう。
自立神経を整える
☆身体を冷やさない
・室内の設定温度を見直す。
・首を冷やさないように。首には重要な神経や血管が集中しているため、ここが冷えると身体全体の血流が滞ってしまいます。
・ひざ掛けやストールを利用する。
☆運動
・5分~10分の運動を毎日続ける。
☆食事
・食事は熱の元となります。一日3食きちんと摂る。特に熱の元となるたんぱく質を。
☆入浴
・水圧で全身の血行が改善されます。
☆リラックスできる環境を作る。
お灸で冷え解消
身体を温めてリラックス効果もあるお灸で夏の不調を改善しましょう。
血流を改善して自律神経を整えるツボ
築賓(ちくひん)足の内側くるぶしから膝までを3等分した1/3のところ。骨とアキレス腱の間にあり押すと圧痛があります。
下半身の血流を促して全身の血流を良くします。むくみや冷えを改善して老廃物を排出する効果があります。むくみや冷えがあるとツボが硬くなっています。