「ふはりお灸講座」気候の変化が体調不良を引き起こします
梅雨の晴れ間で気温も上昇中です。雨傘でなく日傘が出番の週末となりました。
急な天候の変化に備えて折り畳み傘が手放せなくなりますね。
雨の降る日が増えると身体にも様々な影響がでてきます。
東洋医学では、四季の移り変わりによる気象の変化を、風(ふう)、寒(かん)、暑(しょ)、湿(しつ)、燥(そう)、火(か)に分類しこれらを六気(ろっき)と呼びます。六気が正常な場合は身体の活動を活発にします。
しかし、六気と呼ばれている気象が過剰な変化をした場合は、身体へ悪影響を及ぼし病気の原因となってしまうのです。
この過剰な変化をした六気は風邪(ふうじゃ)、寒邪(かんじゃ)、暑邪(しょじゃ)、湿邪(しつじゃ)、燥邪(そうじゃ)、火邪(かじゃ)といわれ、合わせて「六邪」(ろくじゃ)=【六淫ろくいん】と呼ばれます。
六邪のうち梅雨時には湿邪(しつじゃ)が現れやすくなります。湿気の強さで身体の表面や関節、筋肉などに症状が現れ、身体のだるさ、頭重感、むくみ、関節の痛み、下痢や腹痛などを引き起こすのです。
これらの不調は体内の水分が身体の中に滞っていることが要因となっていますので、利尿作用や、発汗作用のある食品で余分な水分を排出しましょう。
香りの強い野菜は発汗作用を促します・・・しそ、生姜、ネギ、みょうが、ミントなど
利尿作用で余分な水分を排出します・・・きゅうり、スイカ、トマト、ゴーヤ、メロンなど
胃腸の働きを活発に・・・人参、米、しいたけ、ながいも、南瓜、キャベツなど
六邪に襲われたときに身体の抵抗力が強ければ跳ね返す力があります。日ごろから体調管理に気を付けて健康な身体を保てるように養生しましょう。
太谿(たいけい)へのお灸で血行を促し元気な身体を維持しましょう。
良い週末をお過ごしください。