暦の上では秋~8月8日は「立秋」
8月8日から8月22日の期間を立秋と呼びますが、実際は一年で最も暑い日が続きます。
特に今年は猛暑と呼ばれる日が続き不調を感じる方も多いようです。
それでも季節は動いています。
お盆が過ぎた頃からは、吹く風の涼しさや朝夕の空気の冷たさを身体で感じられ、ホッとできる時間が増えていきます。
待ち遠しいですね。
本当に涼しい秋風が吹くのはまだまだ先になりますが、この時期を乗り切って元気に秋を迎えたいですね。
夏の養生
中国の古書「黄帝内経素問」から夏の養生についての一節です。
夜臥早起.無厭於日.使志無怒.使華英成秀.使氣得泄.若所愛在外.此夏氣之應.養長之道也.逆之則傷心.秋爲瘧.奉收者少.冬至重病.
「夜は遅く寝て朝は早く起きる。日の長さと暑さを厭わず、物事に怒らずに気持ちよく過ごすべきである。つまりは、夏に咲きそろっている花のように、体の陽気を気持ちよく発散させる。これに背くと夏の気である心気が傷み、秋になって瘧(おこり)となるのである。」
黄帝内経素問より
夏は「陽気」が満ちる季節です。陽気は生きるための活力となるエネルギーです。
夏の間に陽気をうまく身体に貯めて秋、冬を乗り切るエネルギーにします。
しかし、陽気は常に体外に発散させないと体内に熱がこもってしまいます。
熱がこもると、冷房の設定温度を低くしたり冷たいものをたくさん摂る事になり、身体が冷えて不調の原因となります。
このようなことから、低血圧の人、冷え性の人、汗をかかない人は夏の過ごし方を気をつけましょう。
特に、心、肺は熱がこもりやすい臓器です。熱がこもると心臓が悪くなったり、咳が出るようになります。
持病のある方は注意が必要です。
一日1回は汗をかいて体内に溜まった陽気を発散させましょう。
鍼灸リラクゼーション
当院では、疲れを取りほっとできる時間を過ごしていただける「鍼灸リラクゼーションコース」をご用意しています。
夏の暑さによる身体の疲労、ストレスで疲れた心、なんとなくだるいなど身体の不調を感じていらっしゃる方におすすめです。
身体も心もリフレッシュできる癒しのひと時をお試しください。