冬に備えて心安らかに過ごす秋
先週は急激な気温の低下で寒さに震えた日がありましたが、
連休明けは爽やかな秋晴れとなり気温も上昇しています。
秋はこのように朝晩も含めて寒暖差が激しい季節ですので体を冷やさないようにしましょう。
また、夏に消耗した「気」(エネルギー)を補えていないと疲れが溜まって体調を崩しやすくなりますので
夏の疲れを引きずらないように身体を整えましょう。
秋は陰の季節
東洋医学では、自然界に存在するあらゆるものを「陰」と「陽」で表します。
相反する陰と陽は常にバランスを取りながら存在します。
例えば、「陰」と「陽」は朝と夜、夏と冬、白と黒、温と冷・・・というようにあらゆるところに存在しています。
陽の夏から陰の冬に向かう中で秋は徐々に陰が増えていく季節です。
バランスを取るためにも減っていく陽を身体の中に蓄えておく必要があります。
特に「陰」の冬に向けてエネルギーの確保が大切になってくるのです。
これは動物が冬眠に備えて食料を蓄えておくのと同じです。
秋に「陽」を十分に蓄えられなかった場合、健康に冬を過ごすことができなくなります。
身体も心も安らかに過ごしたいですね。
秋の養生
気候の良い秋は活動的に過ごすことが多くなります。
外出する機会も増えてスポーツをするのにも適した季節ですが、
激しい運動でエネルギーを消耗すると冬への蓄えができなくなってしまいますので
基礎体力をつけるような適度な運動を心がけましょう。
また、秋は乾燥の季節でもあります。適度な水分補給を忘れずに
のど、鼻、肺、胃腸、皮膚を守るようにしましょう。
食物の養生
実りの秋と言われるように秋は美味しいものが沢山収穫されます。
旬のものが身体に最も良い食物と言われますので
さつまいも、じゃがいも、里芋、山芋、きのこ類、れんこん、ごぼう、かぼちゃ、栗、米、サンマ、さば、イワシなどで栄養をとって元気を養い、
潤いを与える果物類、ぶどう、梨、柿、りんご、いちじくなどを毎日の献立に取り入れ美味しくいただきましょう。
ただし、食べすぎは、胃腸に負担をかけてしまいます。
また、果物のとりすぎは身体を冷やすことになりますので十分にご注意を。
爽やかな秋、身体も心もスッキリと爽やかに楽しく過ごしたいですね。