「地口行灯」(じぐちあんどん)

ご近所の神社の前を通ると紅白幕が張られ、行灯が並び華やかでした。夜は暗闇に行灯の明かりが映えてとてもきれいです。これは「地口行灯」と呼ばれるものです。

★宝珠稲荷神社

地口行灯(じぐちあんどん)は祭礼の際に神社に飾られる行灯(あんどん)です。

★馬の五郎時政➡曽我の五郎時政(元の言葉です)

地口(じぐち)は江戸時代に流行した洒落ことばで、諺(ことわざ)や俗語、芝居のセリフをもじって作られました。当時の人たちはその洒落を競い合い、言葉遊びを楽しんだと言われています。また、地口が書かれた行灯には戯画が添えられ絵と文字の両方を楽しんだそうです。

★あとの号外先にたたず➡あとの後悔先に立たず

今月の初午祭(はつうまさい)に合わせて神社に地口行灯が飾られています。初午祭は2月になって初めての午の日に、豊作、開運、家内安全、商売繁盛などを祈願して全国の稲荷神社で執り行われます。もともとは春の農作業が始まる前に豊作を祈願して行われた祭りと言われています。

★しそをばらにしている➡人を馬鹿にしている

歌舞伎座でも2月12日に初午祭が執り行われ、劇場内から楽屋に至るまであちこちに「地口行灯」が吊るされているそうです。歌舞伎の地口行灯はお芝居にちなんだものが多いそうです。参考:歌舞伎座写真ギャラリーより

★歌舞伎座稲荷大明神には、2月公演の「門出二人桃太郎」が描かれた大きな行灯が飾られています。

全ての地口行灯をご紹介できませんが、クスッと笑ってしまうものが多く、寒い中、立ち止まる皆さんも笑顔でご覧になっていました。

お時間のある方は、宝珠稲荷神社(中央区銀座3-14-15)を訪ねてみてはいかがでしょうか😊