「ふはりお灸講座」風の強い日は ”黄砂” 対策を
昨日に続き日本列島の広い範囲で黄砂が観測されました。この時期は窓の外のサッシや車の屋根にうっすらと積もった黄色い粉のようなものを見かけることがたびたびありますが、これが黄砂です。皆さんご存知のように農作物や人体への被害をもたらすなかなか厄介な砂です。
黄砂は中国大陸内陸部のタクラマカン砂漠、ゴビ砂漠や黄土高原など、乾燥・半乾燥地域で、風によって数千メートルの高度にまで巻き上げられた土壌・鉱物粒子が偏西風に乗って日本に飛来し、大気中に浮遊あるいは降下する現象です。出展:環境省 黄砂対策「黄砂ってなに?」から
春は季節的に偏西風が強まり強い風が吹くので日本で黄砂が観測されることが多くなります。今日のような風の強い日は要注意ですね。
道路で見つけたムラサキカタバミ
黄砂による人体への影響として花粉症のような症状がみられます。喘息やアレルギー、目の違和感、頭痛など様々な症状となって表れます。どれも花粉症に似ていますが、花粉症より重く長引くことが多くなります。
また、黄砂の粒子は花粉より細かく、さらに同時に飛来することの多いPM2.5は黄砂より細かい粒子のため身体の中に入り込みやすくなります。PM2.5は有害物質を含んでいるので身体への被害がより懸念されます。
黄砂やPM2.5は予報が毎日発表されていますので、しっかりと対策をして身体への影響を極力少なくしたいものです。
黄砂が飛ぶ日は外出を控えることが最も良い方法ですが、そうとも言っていられませんので、外出の際はメガネやマスクをお忘れなく。近頃では粒子の細かいPM2.5専用のマスクも販売されています。また、洗濯物は外に干さないほうが良いようですね。
今日は、アレルギーによいと言われる合谷(ごうこく)へのお灸をどうぞ。
万能のツボへのお灸で、1週間元気にお過ごしください。