自律神経失調症って?

10月に入っても続いていた夏日がようやく終わり、本格的な秋の到来を感じさせる日々となりました。

しかし、過ごしやすい気候になったにもかかわらず身体の不調を訴える方が多くなっています。

基礎疾患などがなく特に原因がわからない不調は「自律神経失調症」と呼ばれることが多く、胃痛、頭痛、首・肩こり、めまい、冷え、肌荒れ、便秘や下痢、眠気、不眠、眼精疲労、口の渇き、倦怠感、イライラなど様々な症状が見受けられます。

自律神経とは

そもそも自律神経とは何でしょう

自律神経とは、その名の通り身体の中の神経の一部です。

人の体には全身に指令を送る「中枢神経」( 脳と脊髄 )と体中に張り巡らされたネットワーク機能の「末梢神経」があります。

「末梢神経」は意思によって身体の各部を動かす「体性神経」と意思に関係なく刺激に反応して身体の機能を調整する「自律神経」に分けられます。

この自律神経は、「交感神経」と「副交感神経」の2つに分かれています。

交感神経は身体を活発に動かすときに働き、副交感神経は身体を休めるときに働きます。

これらが互いにバランスを取りながら身体の状態を調節していますが、このバランスが崩れることがあります。

その原因として、最近の不安定な天候や大きな気温の寒暖差(外的要因)、不規則な生活によって自律神経が興奮し続けたり、ストレスによる刺激、更年期におけるホルモンの乱れ(更年期障害)、先天性の要因などが考えられます。

自律神経の乱れを改善するには

朝晩の気温差に加えて、一日一日、天候が目まぐるしく変わったり、さらにコロナ禍での生活環境の変化など、様々なストレスで自律神経は大きなダメージを受けています。

全身の器官をコントロールする自律神経が疲れてしまうと、全身の機能が正常に働かなくなり不調となって表れるのです。

自律神経の働きを正常に戻すには規則正しい生活、適度な運動がおすすめです。

また、ストレスとなっていることがないか、自分の周りを見直してみましょう。

長引く不調は医療機関の受診をお勧めします。

鍼灸で自律神経のバランスを調節する

鍼灸治療は、自律神経のバランスを整えるのに大変効果的です。

身体に張り巡らされたツボを、鍼やお灸で刺激し身体を内側から温めていきます。

身体が温まると気・血・水のバランスが整い免疫力が高まるため各器官のバランスが整っていきます。

免疫力の向上により自然治癒力も高まり不調な症状も徐々に緩和されていくのです。

忙しい現代社会の中で、ゆっくりと時間をかけて行う鍼灸治療は、とても心地よく心身ともにリラックスできます。