二十四節気「雨水(うすい)」七十二候「霞始靆(かすみはじめてたなびく)」~霞には花粉や黄砂も含まれています。

霞みは春の季語。春の訪れは近く、梅の花が見ごろを迎えます。

2月24日から季節は七十二候「霞始靆(かすみはじめてたなびく)」に移ります。

霞(かすみ)は風に乗って運ばれてきた細かい水滴やチリを含んだもので

霞がかかると遠くの野山の景色がぼんやりとかすんで見えます。

霞は、夜になると呼び方が変わり、朧(おぼろ)と呼ばれます。

空を見上げると月が霞んで見えることがありますが

これが「朧月(おぼろづき)」と呼ばれる春の月です。

 

霞(かすみ)は霧(きり)や靄(もや)と同じでしょうか?

霧は「微小な浮遊水滴により視程が1km未満の状態」

靄(もや)は「微小な浮遊水滴や湿った微粒子により視程が1km以上、10km未満となっている状態」と

気象学的に定義づけられています。

霞は気象用語でないため定義づけが曖昧ですが、基本的には同じような自然現象です。

一般的には、霧、もや、煙、遠い山にかかった低い雲を霞と呼ぶそうです。

たなびくは、雲などが横に薄く長く引く様子でかすみや雲を表すときに使われますが、霧には使われません。

一方、立ち上るは霧や雲には使われますがかすみには使われないのです。

 

花粉や黄砂の飛散が始まりました。

暖かい春が近づいてくると身体も心も軽くなりエネルギーがみなぎってくるように感じますが

春を表す霞には花粉や黄砂も含まれています。

そう考えると霞を見るだけで目がかゆくなり鼻がムズムズしそうです。

アレルギー症状に悩まされている方には辛い季節です。

花粉症の症状緩和には鍼灸治療が効果的ですので、是非お試しください。