猛威を振るうインフルエンザ

今年の冬はインフルエンザが大流行しています。

2024年12月29日までの1週間に報告された全国の患者数は31万7812人となりました。

これは過去最多の患者数です。

インフルエンザとは?

インフルエンザ(influenza)は、インフルエンザウイルスを病原とする気道感染症であるが、「一般のかぜ症候群」とは分けて考えるべき「重くなりやすい疾患」である。

流行が周期的に現われてくるところから、16世紀のイタリアの占星家たちはこれを星や寒気の影(influence)によるものと考え、これがインフルエンザの語源であると言われている。インフルエンザは、いまだ人類に残されている最大級の疫病である。                      国立感染症研究所HPより抜粋

インフルエンザの症状

A型またはB型インフルエンザウイルスの感染を受けてから1~3日間ほどの潜伏期間があります。

発熱(通常38℃以上の高熱)、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛・関節痛などが突然現われ、咳、鼻汁などの上気道炎症状がこれに続き、約1週間の経過で回復するのが典型的なインフルエンザです。

「かぜ」に比べて全身症状が強いのが特徴です。

風邪とインフルエンザの違いは?

普通のかぜは年間を通じて発生しますが、インフルエンザは冬季に流行し、日本では毎年11~12月に始まり、1~3月にピークを迎えます。

かぜの場合、発症からの経過が緩やかで、発熱は37℃~38℃位、主にくしゃみ、のどの痛み、鼻水、鼻づまりなどの上気道症状が現れます。

一方、インフルエンザは38℃以上の高熱が急激に現れ、全身倦怠感や食欲不振といった強い全身症状が特徴です。さらに関節痛、筋肉痛、頭痛が伴うこともあります。また、インフルエンザは肺炎や脳炎などの合併症によって重症化する可能性があります。

感染者増加の原因は

・免疫力の低下

免疫力の低下には様々な原因がありますが

その一つとしてコロナ禍での徹底した感染対策が免疫力の低下を招いていると言われています。

・年末・年始の外出機会が多い

インフルエンザは人から人にくしゃみや鼻水、せきなどを通じて感染します。

年末のイベントなどで人混みの中へ出かける機会が多く、そこで感染した人も多かったのではないでしょうか。

また、来日観光客の急激な増加により海外から菌が持ち込まれ、例年より感染ピークが早まっているとも考えられています。

・急な寒さが到来

昨年11月ころから急激に寒くなったため、寒暖差に身体がついていけず抵抗力が弱まっていることも考えられます。

いずれにしても、今年のインフルエンザは感染力が強いため、家族間や職場などでも感染が広がりやすくなっています。

インフルエンザの感染経路

飛沫感染……感染している人の咳・くしゃみにより発生した飛沫を吸い込む。
接触感染……感染した人が触った直後のドアノブなどに触り、そのまま鼻や口に触る。

インフルエンザの感染対策

インフルエンザは、一度感染しても別の型に再び感染することも有ります。また、症状が重症化することもあるので日頃から感染予防のための対策をしておきましょう。

・流行期には人込みを避ける

・外出時にはマスクを着用する

・外出後のうがいや手洗いを励行する

・インフルエンザワクチンの接種:インフルエンザにかかる人や、重症化する人を減らせます。

・室内の換気をマメに行い。加湿器で乾燥を防

・生活習慣を見直し十分な栄養と睡眠を取り抵抗力を高めておく

免疫力を高める鍼灸

インフルエンザの治療は医療機関で行いますが、

鍼灸治療は、身体の免疫機能を強化し、病気に対する抵抗力を高めることが証明されています。

疲れ、睡眠不足などで体調不良のときは体調を整える鍼灸をおすすめします。

感染症の予防の一つとして鍼灸は期待される治療法です。