「ふはりお灸講座」水出し番茶が美味しい!
半夏生(はんげしょう)が咲く頃になりました。
関東地方では、今年初の熱帯夜になりました。皆さんも寝苦しい夜を過ごされたのではないでしょうか。
まだまだ暑くなるこの季節には、冷たい飲み物が欲しくなりますよね。
いつもは、温かい飲み物をおすすめしていますが、今日は、冷たい飲み物のご紹介です。
それは、水出し番茶です。
お茶の中で脚光を浴びるのは、一番茶、玉露茶など高級茶が多く番茶の出番は少ないのですが、実は番茶は値段も安く飲みやすく栄養価も高いという優れもののお茶なのです。
お茶の呼び名
お茶には、いろいろな呼び方がありますが、実は摘み取られた時期によって呼び名が違っています。
一番茶は4月下旬~5月中旬に摘み取る最初に育った柔らかい新芽を摘み取ってできたお茶です。
その後1か月後に摘み取る二番茶(6月)、さらにその1か月後に摘み取る三番茶(7~8月上旬),そして秋に摘み取る四番茶(秋冬番茶)があります。
早く摘み取られた方が香りが高く甘み・うまみ成分が多いので高級品とされ値段も高くなります。ただし、栄養価は必ずしも値段と比例はしていないのです。
番茶の栄養価が高い
番茶とは葉が大きくなって成熟してから摘み取るお茶です。 地方によって呼び方が違いますが、主に三番茶、四番茶などを番茶と呼ぶことが多いようです。
番茶の注目すべき成分はポリフェノールの一種「カテキン」です。日光に当たる期間が長いお茶の葉は「カテキン」が豊富で「カフェイン」が少なくなります。
それは、一番茶など高級茶に多く含まれる旨み成分の「テアニン」が、日光を浴び続けると渋み成分の「カテキン」に変化をする特性を持っているからです。
カテキンとポリサッカライト
「カテキン」には、次のように身体によい成分が豊富に含まれています。
①血中コレステロールを低下させる。②食事とともに摂取すると、脂肪の吸収を穏やかにする。③がんの予防。④抗酸化作用で病気や老化の防止。⑤抗菌作用が虫歯やインフルエンザなどを予防。など・・・
そして、番茶のもう一つの注目すべき栄養価は、「ポリサッカライト」です。
①体内でインスリンと同じ働きをします。血糖値の上昇を抑えるので糖尿病の方におすすめの飲み物です。
②体脂肪を燃焼させてくれるのでダイエットの強い味方になります。
③疲れにくい身体を作り筋肉の能力を高める効果があります。運動後の飲み物にぴったりですね。
水出し番茶
ポリサッカライトは熱に弱いため水出しがおすすめです。これからの暑い季節には、水出し番茶を冷蔵庫に作り置きしておくと水分補給にも役立ちます。
カフェインが少ないのでお子さんからお年寄りまで安心して飲むことができます。
水出し番茶は、水を入れたポットに番茶の茶葉を入れて一晩おくと翌朝には飲めるので手軽にできます。茶殻パックを利用すると茶葉が散らばらずに飲むときに便利です。
暑い季節、すっきりとした味わいの水出し番茶で乗り切りたいですね。ただ、飲み過ぎにはご注意ください。
参考:伊藤園「お茶百科」・富士茶園HP「水出し番茶の効果」から
身体に活力を与える足三里
足三里(あしさんり)へのお灸で体調を整えましょう。
膝のお皿の下外側のくぼみに人差し指を置き指4本の小指に当たるところです。骨の外側にあり押すと圧痛があります。胃や消化器系の不調に効果があります。
滞りがちな「気」と「水」の流れをスムーズにして身体にエネルギーを巡らせます。
お灸の後には水出し番茶を😊